植物園概要

1981年設立  1984年10月開園
面積;10万坪 植物園面積;5万坪 自然保護地域;5万坪
住所:北マリアナ諸島 サイパン島 米国領

はじめに:
 サイパン島は、伊豆大島を一回り大きくした島で、人口は約6万人です。年間平均気温は28℃前後で、6月から11月頃までが雨季で、12月から5月までは乾季となります。サイパン島は北緯15度東経45度に位置し、フィリピンのマニラとほぼ同じ気候です。原住民はチャモロ人と南方民族のカロリニアン人ですが、実際に何処から来たのかは未だ不詳です。
 サイパンが位置するマリアナ諸島は、1521年にスペインのマゼランによって発見され、当時のスペインの女王の名前「マリアナ」を取ってマリアナアイランドと名付けられました。スペイン統治後はドイツ、そして日本の統治を受け、1945年の終戦までの約30年間に南洋一の農業国になりました。日本統治時代、島の原住民は約千人くらいでしたが、それに比べ日本の開拓農民は約3万人近く居たそうです。
主に沖縄県、東北地方の各県の出身者が大半だったそうです。終戦後は国連が委任統治し、その後、米国領になりました。
 日本統治時代には、島の公用語は日本語だったため、今でも島民は親日家が多く、かつての日本統治時代の生活を懐かしがっています。現在の公用語は英語ですが、今でも親たちは内緒話を日本語で行なっていると言うことを良く耳にします。
 日本から飛行機で3時間で来られるサイパンは年中、真夏です。特に寒い真冬にサイパンを訪れると本当に太陽の恩恵が忘れられません。

カリバエア
フラミンゴヘリコニア
トーチジンジャー
ブーゲンビリアダブル
カリバエア
フラミンゴヘリコニア
トーチジンジャー
ブーゲンビリアダブル

概要
サイパン熱帯植物園は中央東部に位置し、所有地は30万平米でその内の15万平米を植物園として開発し、残りはサンクチュアリ(自然保護区)としています。海抜は200メートルで夜間は多少冷えます。
 1981年に現地法人会社のサイパン熱帯植物園会社を設立後、ジャングル開墾開始、3年後の1984年10月に北マリアナで最初に最大規模の熱帯植物園として開園しました。約700種の植物を保有し、園の代表的な植物にはヘリコニア類、ヤシ類、アカシア類などです。また、熱帯果樹にも力を入れています。

施設
南洋の雰囲気を出すために、正面玄関の屋根にはパイナップルとココナッツを模ったコンクリート製の模型を置いています。また、玄関を入って直に700個の椰子の実で作った三角屋根のココナッツハウス、サイパン名物のイグアナとヤシガニの巨大石像、樹齢500年のガジュマルの木に作ったツリーハウス(中に回廊があり木の上に登っていける)、マゼラン湾の水平線が丸く見える展望台、ハンモックハウス、300人収容できる野外ピクニックテーブル、巨大インド菩提樹の木に釈迦と同じ涅槃体験が出来る“涅槃どころ”、子供たちが大喜びする熱帯果樹の巨大コンクリート製フルーツプレートなどがあります。

入園ゲート
サンライズ
ハッピーワゴン
入園ゲート
園内から見た朝日
ハッピーワゴン

園内は特殊車両のハッピーワゴン車で植物探索をします。現在45人乗り、24人乗り、14人乗りの車両が3台あります。
園主催のオプショナルツアーではバーベキューランチやトロピカルフルーツ付のコースなどがあります。

運営・営業活動
 当植物園は現地法人、サイパン熱帯植物園会社が運営し、園長以下11名のスタッフで運営しています。主な入場者は日本の旅行代理店で主催のツアー訪れる日本人観光客が大半を占め、後は韓国人旅行者、中国人旅行者、ロシア人旅行者と続いています。サイパンの現地の人達は土曜日、日曜日にピクニックがてらに来られます。また、島の小、中、大学の野外活動(植物探索)が例年100人〜200人で訪れます。ハンディキャップクラスも訪れます。
 日本における当植物園の営業活動は過去15年にのぼります。1985年から約8年間、名古屋市フラワーショーに熱帯花の展示、椰子の実カットの実演などを毎年5月のゴールデンウィークに行ないました。
 名古屋市東山植物園でサイパン熱帯植物園展を過去に2度開催しました。一回の展示で約1トン近くの熱帯花、熱帯果樹をサイパンから空輸しました。埼玉県川口市グリーンセンターでも過去2回、同じくサイパン熱帯植物展を8月におこない市民の方にサイパンの熱帯花木、果樹に親しんでもらいました。
 2004年7月20日から27日まで浜名湖花博国際展示館で行なった「サイパン熱帯植物園の百平米の花の展示」は後の国際花の展示コンテストで金賞、銀賞、浜松市長賞を戴きました。なお、この展示においては、元、東山植物園園長、坂梨一郎先生を始め大勢の名古屋在住の花ハンギングバスケット協会の会員の人たちに手弁当と並々ならぬ花の情熱で素晴らしい展示をしていただきました。
 最後に過去2回これも名古屋の名古屋城の夏のお祭りでサイパン熱帯植物園から空輸した椰子の実で“椰子の実カットショー“をしました。会場では大きな蛮刀でサイパンから来た椰子の実カットの名人がまるでケーキでも切るように上手に椰子の実をカットし、取立てのココナッツジュースを会場のお客さんに試飲してもらいました。また実の中にある薄い果肉をわさび醤油につけて試食もして貰いました。(味はイカ刺しのようで、大変人気が有りました)
このように日本国内で各種のイベントなどへ出展して「サイパン熱帯植物園」の花樹などの展示や椰子の実カットを行なうなど、皆さんに熱帯植物園の素晴らしさを知って貰うように努めています。