| サイパンの水事情 2008.02 | ||
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以前もサイパンは慢性的に水が不足していると紹介しましたが。 近年、設備の老朽化が進み更に深刻な状況になっています。 最初にサイパンの年間降雨量は2100ミリ程度が観測されており、これはサイパン島全体の年間降雨総量に換算すると690億ガロンとなります。これは毎日、約1億9000万ガロン(約72万立方メートル)の雨が降っている計算になります。 数字上は、このように充分な降雨があるのですが、サイパンは慢性的な水不足に悩んでいます。 それというのも、サイパン島には充分な降雨量はあるのですが、(貯水池を含み)水源が少ないためなのです。 サイパン島の面積は約120.4平方キロメートルで、淡路島の約5分の1程度の大きさしかありません。 降った雨の大部分は海に流れ出てしまいます。それでも、一部分は地下に浸透して地下水として蓄積されるのですが。 地中に浸透する雨水の一部は、途中で蒸発したり、植物の根に吸収されますが、大部分はほぼ海水面 と同じところまで下降して地下水となります。 |
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水道が普及するまでは雨水を専用の水桶に溜めたりして使っていたのですが、乾季には水がなくなり大変に困ったようです。 現在でも、乾季の水不足は深刻で、断水はするし、水の勢いもありません。こんな状態なのに、水道管の老朽化が進み、腐食や破損による断水がちょくちょく起こるようになりました。 日本に住んでいる皆さんには信じられないような話ですが、水道管の大半は第2次世界大戦後、米軍が整備したり埋設したりした、60年以上も前の鉄管が使われています。 南国の太陽や風雨に晒されたこれらの水道管は耐用年数がとっくに過ぎ去ったものばかりなのですが、メンテナンスもずさんなため、劣化による破損が相次いでいます。 また、未熟な自動車(運転手)の増加により港周辺では当て逃げによる被害までもが報告されている始末です。 ただでさえ、少ない水が漏れ出してしまい、断水という被害の発生となってしまっています。 サイパン政府は、水の供給増加策を進めさせると同時に、各家庭に対し、節水に努めるよう要望し、また、各戸が雨水を溜めるタンクを設置することが望ましいとして指導していますが。 水道管の整備の実態は壊滅的な財政事情によりその場凌ぎの、きわめてずさんな事態となっているようです。 水道管の問題はこれくらいとしても、水事情は深刻です。井戸はこれ以上増やすのは難しいため、海水の淡水化プラントも設置しているようですが、機材不足と技術者の(雇用)不足により、 遅々として進んでいないようです。 いずれにせよ、水不足はまだ当分解消されるようになく、それどころか事態はより深刻な方向に向かっているような感じさえ受けます。 ただ、水に対する需要は、経済の発展とともに増加するので、サイパン政府としても事態を放置しておくわけにもいかず、各種の水対策を講じてくると期待しています。 もっとも、ほとんどの家庭では水道水はシャワーや洗濯水などで使われ、飲料水はガロンボトルで購入しているのですが・・・・。 それに、水道水はカルシウム分が強く、しょっぱくカルシウム臭くて、我慢しなければとても飲めたものではありません。 でも、こんな悩みも水事情が改善されなければ仕方ないですね。 |
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