植物園にも洞窟があります 2007.06


慰霊碑が建つ洞窟入り口
 植物園の敷地内には公開していない場所もあります。
この洞窟もその一つですが、ジャングルに覆われた急な斜面を下っていくと洞窟にたどり着くのですが、中には太平洋戦争の犠牲者の遺骨や当時使われた武器弾薬などが今も残っているかもしれません。

と言うのも、サイパンは太平洋戦争の激戦地で、多くの日本人が(軍人・民間人を問わず)犠牲になっています。サイパンの戦いでは圧倒的な軍事力を持つアメリカ軍により、日本軍は次第に追い詰められて、洞窟やジャングルに逃げ込んだのですが、そこで多数の方が命を落としました。

この植物園内にある洞窟にも多くの人々が逃げ込みました。
戦後、多くの慰霊団が訪れて慰霊塔なども建て、遺骨や遺品の回収などを行っていきましたが、すべてを回収したわけではないので、今でも、遺品などが残っているかもしれません。

以前には資料館を造り、戦争で使われた砲弾や武器などの発掘品や戦前のサイパンの様子を収めた写真なども展示していました。
冒頭で紹介したように、この洞窟はジャングルの中にあり、そこに行くのには急な斜面や切り立った岩肌を歩いていくなどの危険があるため、一般に公開していません。洞窟の中も暗く湿っているため、長く留まるのは大変つらい場所です。
また、戦後、ジャングルの中も、すべて調査した訳ではないので、今でも戦争中に使用された砲弾や銃弾などが散乱していると思われます。

以前、慰霊団の方達とこの洞窟に行った時はジャングルを蛮刀で切り開き、道なき道を分け入ってやっとの思いでたどり着いたものです。
ジャングル内には、昔使われたと思われる鍋の残骸なども落ちていました。銃弾や砲弾そして判別の付かなくなった布切れや生活用品の一部なども見かけました。
また、手付かずで何十年も経っているため野鳥や珍しい樹木なども見られました。以前紹介した、ヤシガニなどもここには生息しているかも知れません。ただ、捕獲する元気はありませんが・・・

話はそれましたが、サイパン島内にはこのような人の手が入らない場所がまだあります。そして、そこには戦争中の残骸がまだまだ残されているかもしれません。

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