| ニームは万能薬の木 2007.02 | |
![]() ニーム 和名(インドセンダン) センダン科 |
植物園でも育成しているニームの木について紹介しましょう。 ニーム(インドセンダン)は古くから樹皮の煎じ汁が回虫の駆虫薬に使われたり、葉の汁が皮膚病の外用薬になる、煎じてマラリヤの薬にする、ニームの件小枝で歯磨きをする、など薬木として知られてきました。また、木から抽出した汁を化粧水として美容に使ったりしてきました。 厚生労働省は平成15年5月に食品衛生法を一部改正し、3年間でポジティブリスト制度(農薬等が残留する食品の販売等を原則禁止する制度)を導入することを決めましたが、このほど、人の健康を損なう恐れのないことが明らかである物質が公表されました。 この中で「ニームオイル」とニームの成分の一つである「アザジラクチン」の2物質が含まれました。 今回の発表により、ニームオイルおよびニームの成分の安全性があらためて証明されたことになります。 高さは約20メートル位になる常緑樹です。南アジア、印度、アフリカ、中南米等に広く分布しています。原産はインドで暖かい海岸地方に育つ落葉樹です。木のどの部分を噛んでも苦い。インドでは古くから穀物や衣類、経典などからの草食昆虫避けとして日常的に愛用されてきました。これが印度栴壇(Neem Tree)です。高さは約20メートル位になる常緑樹です南アジア、印度、アフリカ、中南米等に広く分布しています。原産はインドで暖かい海岸地方に育つ落葉樹です。 |
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インドでは昔からアーユルベーダ(インド医学)の薬として、このニームの葉、実、樹皮が伝統的治療薬として使われてきました。例えば、心臓病、高血圧、動悸、乾癖、解熱、鎮痛、関節炎、リュウマチ、糖尿病、癌、消化不全、潰瘍、口内炎、神経系疾患、ストレス、マラリア、気管支炎、皮膚炎であり、最近では避妊薬に使われているそうです。 ここサイパンでもニームの葉をお茶替りに飲み続けた糖尿病患者の病状が改善されています。 1920年頃からニーム石鹸が販売されています。1975年からニームオイル石鹸も販売されています。美容にも良く、インド国内ではフェイスクリーム、シャンプー、ローションも製品化されているようです。 また、ダニやノミ、ハエ、シラミ、蚊にも効くということでペット用石鹸、シャンプーもあります。家畜の虫下しに効くということからニームの葉の粉末を混ぜた家畜補助飼料や、ニーム樹皮の抽出物が入った練り歯磨きや歯磨きパウダーもインドでは人気だそうです。 現在、ニームは農業分野で使われることが圧倒的に多いと思われます。ニームケーキを圃場に撒けばシロアリやネマトーゼでやられることはないということです。また、窒素肥料効率が改善されるので硝酸態窒素が地下水に流れ込む機会も少なくなります。 ニームケーキはもともとサトウキビの肥料や港でのシロアリ対策に使われていたようです。 稲の苗を植えつける前に田んぼにニームの葉をいれたり、苗床に葉や小枝を入れたり、種をニームオイルで処理したりして病害虫発生を予防する方法も昔からインドでは伝統的に行われていました。また、インドではニームの葉を2〜3%穀物に混ぜて貯蔵害虫による被害を予防するということが昔からなされています。 この木に含まれているアザディラクチンという成分が昆虫の幼虫の脱皮や羽化を妨げる効果があります。 アザディラクチンという成分は、一度虫の体内に入ると、その変態を阻害し、脱皮や羽化ができなくなり、死なせてしまいます。また、虫の食欲が著しく減退し、餓死させてしまいます。その効果のある昆虫はアブラムシ、ハダニ、スリップス、オンシツコナジラミ、バッタなど250種類以上といわれています。 ところが、それらの虫を食べた鳥類には(変態しないので)影響がないといわれ、天敵を減らさずにすみます。 木のどの部分を噛んでも苦く現地では虫よけの木として畑などに植えます。 同様にタンスに葉や小枝を入れて衣類が虫にやられないようにしているそうです。 このような効果が見られる魔法の木(ニーム)ですが、栽培は最低気温15度以上で年間降雨量が200mm程度の土地が適しています。 |
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