| サイパンは水不足 2006.10 | ||
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サイパンでは1月から4月までが乾期で、7月から10月までが雨期です。 5、6月と、10、11月は、その中間期に当たります。 サイパンの年間降雨量は、2100ミリで、東京の1400ミリの1.5倍あります。またサイパン島の年間降雨総量 は690億ガロンで、これを一日当たりに均すと、毎日、約1億9000万ガロン(約72万立方メートル)の雨が降っていることになります。 統計上は、このように充分な降雨があるのですが、それでもサイパンは水不足に悩んでいます。特に乾期の終わりは深刻なんです。 それというのも、サイパン島には充分な降雨量はあるのですが、(貯水池を含み)水源が少ないためなのです。 サイパン島の面積は約120.4平方キロメートルで、淡路島の約5分の1程度の大きさしかありません。 降った雨の大部分は海に流れ出てしまいます。それでも、一部分は地下に浸透して地下水として蓄積されるのですが。 地中に浸透する雨水の一部は、途中で蒸発したり、植物の根に吸収されますが、大部分はほぼ海水面 と同じところまで下降して地下水となります。 |
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面白いことにサイパン島のように石灰岩の層が厚い島では、地下水面の上にも空間が出来ており、地下水面 まで下降した水は、比重の関係で、地下に浸透している海水の上に層を作ります、そして凸 レンズ状にやや盛り上がって蓄えられます。このようにしてできた淡水の水塊を、英語ではフレッシュ・ウォーター・レンズと呼ばれています。 これ以外にも地下水として溜まる水もあります。、それは海水面より高いところにある水を通さない層(非透水層)の上に溜まる水や、同じく海水面 より上にある多孔性の地質(帯水層)に蓄積される水です。 また、降った雨が、地下水となりやがて、湧き出てくるものもあります、このような涌き水はサイパン島の西側ではタナパクに、東側ではダンダンとドンニーにあります。 三カ所の涌き水からの取水では足りないので、何本もの井戸を掘り、地下水を汲み上げているのが現状です。 しかし、地下の海水面の上に、凸レンズ状に浮いている真水の場合、一定以上の量 を汲み上げてしまうと、海水が混入することになるので、海水が混入する可能性がある場合には、汲み上げを中止しなければなりません。 乾期には、このフレッシュ・ウォーター・レンズに対して、地中に浸透して降下してくる新しい雨水の流入が少ないので、これらの水源からの汲み上げが中止されることが多く、乾期の水不足の主な原因となっています。 このため海水淡水化も検討検討しています。 いずれにせよ、水に対する需要は、経済の発展とともに増加するので、北マリアナ諸島自治領政府は、水の供給増加策を進めさせると同時に、各家庭に対し、節水に努めるよう要望し、また、各戸が雨水を溜めるタンクを設置することが望ましいとして指導しています。 もっとも、ほとんどのリゾートホテルは、すでに海水淡水化装置を保有しており、宿泊客は、年間を通じて、断水や時間給水を心配することなく、サイパン滞在を楽しむことができるようになっています。 |
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